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『アルバムいっぱいの写真』 (松野友香)

こんにちは。今週の日記は、スタッフの松野友香が担当させていただきます。
稽古場日記に登場するのは、はじめてですね。よろしくお願いします。

現BRIDGEメンバーで唯一の大学生の私ですが、迫りつつある卒業を意識し、なるべく多くの時間を友人たちと共に過ごそうと、そんな学生最後の日々を送っています。
仲間と集まるときの必需品は、カメラ。
気づけば写真を撮ることが日に日に多くなり、ここ数ヶ月に撮った写真だけでも数百枚。
自然とたまってゆく写真。数にしてしまうとあまりの多さに自分でもビックリしましたが、やはり友人も皆同じようなことを言っていました。
「こんなに撮ってどうするんだろう…」と今はそう思うけれど、少し時間が経てば「撮ってよかった」と思える。それを知っているから、もう一枚、もう一枚、と繰り返しシャッターを押し続ける。
今を大切にする分だけ。寂しいなんて言葉を口にするかわりに。仲間と一緒にいた証を残そうと。

今回の作品『クワイエットライフ』は、この稽古場日記にも何度か話が出ましたが、前半と後半との間に7年という時間が存在します。
年齢で言ってしまえば、私はもちろん7年前組に近いんです。だから、7年後の登場人物を見ていると、ちょっとだけ複雑な心境になったりします。残りわずかな学生生活に妙な焦りを感じてみたり。
でも!稽古を積み重ねていくうちに、“時間が経つ”ということの受け止め方が変わってきたような気がします。
今ある写真を7年後に見たとき、自分は何を思うんだろう。それが怖くもあるけれど、そんな7年後の自分の姿が、少しだけ楽しみになりました。
たぶんそれが、『クワイエットライフ』という作品が私にもたらしてくれた意味なんだと思います。


本番まで3週間ちょっと。
今週の稽古は、少し音にこだわりながら行われました。役者がこれまで作ってきた場面に、曲をあてはめていく作業。一曲一曲聴きながら、皆でどれがいいか考え慎重に選びます。
さらには、劇中で使う効果音の準備。いくつもパターンがある効果音の中から一つ選んでは、編集。そして、役者の動きに合わせるため、タイミングを探る。
そんな作業が繰り返されました。今回の作品では効果音をたくさん使います!ぜひぜひご覧になる際は、音にも注目してみてください。

さて、少しスタッフの近況報告もしておきますと…今週は稽古後に照明会議が行われました。
各シーンの照明案をまとめ、照明が作り出すべきニュアンスを整理し、一通りのプランが完成です。
会議を行いながら、いよいよ本番を迎える劇場を想定して話し合う時期に差しかかったんだなぁと実感しました。
皆様と劇場でお会いできる頃には、多くの方に愛される作品となっていますように。



(c) 2007,10,31, Wednesday 04:55 PM | comments (0) | trackback (0)

『役得♪役得〜♪』 (高野智有)

こんにちは。BRIDGE自称料理長高野智有です。
今週は役者ではなくスタッフ目線からの稽古場日記となります。僕が一番はじめでいいのかな?

さて今回も例年に引き続きまして、食べ物に絡めながら稽古場日記を…と思ったのですが、岸野竜也に先手を打たれたので別の視線から書いていこうと思います。

空気感ってありますよね。雰囲気というかそういうの。

偶然にも7年ぶりの友人にあったのですが、彼らに言わせると僕はあんまり変わってないそうです。ただよく笑うようになったと。
7年後もそんな空気をまとっていられたら幸せです。

先日、BRIDGEとは別の団体でお芝居をしました。
場所にも空気があるようで、『クワイエットライフ』の稽古は途中から参加ですが、去年と変わらない居心地のいい空気がありました。
僕は7年前のBRIDGE結成時からいたわけではありませんが、たぶんそのころからあるんだと思います。演劇への熱い情熱。


さて、そんな熱い空気の稽古場、今週印象的だったのは

「いい話だね。」
「そうですね。」

演出の木下怜と演出助手の松野友香が稽古終了時につぶやいた言葉です。

僕らが自分達で作るお話ですが、切り離して『クワイエットライフ』を観たときに2人は何かを感じたのだと思います。
僕もいろんな事を感じました。
観てその場で感じることは役者だとなかなかできませんが、今回はスタッフ。役得です。

劇場でBRIDGEの空気を感じて下さい。
そして『クワイエットライフ』を観て僕らが稽古場で感じた何かをお客さんにも味わってほしいです。

劇場でお待ちしております。




(c) 2007,10,24, Wednesday 08:58 PM | comments (0) | trackback (0)

『僕は変わらず元気です』 (堀川ロコ)

秋の色がすっかり濃くなり朝夕の冷え込みが身にしみる今日この頃。いかがお過ごしですか?僕は変わらず元気です。

わざわざ稽古場日記までお越しいただきありがとうございます。堀川ロコです。
「いかがお過ごしですか?僕は変わらず元気です。」
こんなありふれた一文。10月14日よりチケット販売も始まり、公演まで残り1ヶ月と少し。
暇を見つけては古い友人にメールをしたりパンフレットを送る準備をしていると、自然とそんな一文を付け加える自分に気づきます。

「いかがお過ごしですか?」 前に会ったのはいつだったっけ。 結構経ったな。 あれ、まだあそこ住んでるの?聞きづらいけど、あの人とまだ続いてるの?
…そう、僕はあなたがいかがお過ごしなのかを知らないのです。
「僕は変わらず元気です。」 相変わらず馬鹿やってるよ。 まだ結婚なんて当分先だよ。 この前、ポルトガル行ってきてさ、意外に普通だろ? 夢、しぶとく持ってるよ。
…僕はいつと「変わらず元気」なのだろう。濃密な時間を共有したあの時か。前回一緒に酒飲んだ時からか。

たった一文書くだけで心に浮かんでくる過去達。
「思い出」にはなっていない。でも今の僕の生活にはあなたは居ない。そんな僕ら。
そんな月日をそれぞれがどんな風に受け止めるのか。それが今回の作品、『クワイエットライフ』につながってきます。

さて、皆がそれぞれのクワイエットライフを抱えながら、僕らは今週も元気に稽古。
今週の稽古は初の通し稽古!舞台や照明はまだ加えられていませんが、音響・段取り・衣装・小道具等、本番さながらの稽古でした。
…ミスしちゃったんですよ!僕が。山場で大ミス。「本番さながら」って言ってんのに!役者始めて7年、一体何をやってるの!進歩ねぇ。ああ、もう今こうして書いているだけでも悔しい!あぁ、絶対、絶対本番はミスりませんよ!!
「稽古場日記」が一転、「懺悔日記」。

僕は変わらず元気です(涙



(c) 2007,10,17, Wednesday 05:07 PM | comments (0) | trackback (0)

『エチュードで生まれ変わる!』 (鳥居沙菜)

こんにちは。キャストと振付を担当している鳥居沙菜です。
突然ですが、theatre project BRIDGEの公演は今回でもう9回目なんですね。
この日記を書こうと思いながら、過去の日記を読み返してみるとその年月の長さと数々のエピソードに「あ〜私、“クワイエットライフ”してるな〜。」と、しみじみしちゃいました。(この使い方、違うと思いますが。。。)

さて、前回の稽古で我々“若手チーム”はあるシーンのためにエチュード(即興劇)をして自分たちの関係性と個人の人物そのものを創り上げていきました。
おっと、我々“若手チーム”と書いてしまいましたが、鳥居はBRIDGEメンバーの中で決して若くありません。それどころか、私が演じる人物の7年後を渡邉優子が演じるのですが、彼女はなんと私より3歳も年下なのですよ。なのに私の7年後だなんて・・・。しかも岸野竜也と同級生の役だなんて・・・。私と根岸花奈子の本当の同級生コンビにはびっくりな設定です。そんな微妙なところにも注目して下さい!
え〜本題に戻りまして、エチュードをやったのですが、今までわからなかった関係性が見事にわかり、その直後に本編のシーンを演じると今まで無理していたものがすんなり入っていけました。
しかも、関係性が良くなったので演じていて楽しいんです!はい、これが大事!この感覚を忘れないように今後の稽古も進めていこうと心に決めた若手4人(だから若くないって!永田悠樹なんて29だからね。)でした。

そして、稽古後は、みんなでクワイエットライフの公演チラシとBRIDGE新聞の発送準備作業をしました。その光景はまるで内職ですよ。
今回のチラシは今までと少し趣向を変えております。とても素敵ですよ〜。このチラシと新聞がもうしばらくしたらお客さんのお手元に届くのであります。と、いうことはチケット発売日が迫っているということですね〜!!
はい、10月14日(日)よりチケットの販売開始です〜。皆様よろしくお願い致します!

早速、出来上がったチラシと新聞を翌日会社の同僚に配りまわったら、みんな口を揃えて「なんか静かそうなお芝居なんだね。」と 言われました。確かにそうですね、チラシから受ける印象とこの公演タイトルはそう思われるでしょう。そして間違いではない気もします。が、我々若手チーム(だから設定が若いだけだっ。)は汗だらだらの息切れ切れで稽古してます。室温が年寄りチーム(私より若い子もいますがね。)の稽古場の室温より3度は暑くなります。
そんな静かでありながらも暑い熱いお芝居です。11月に劇場でお待ちしております!



(c) 2007,10,10, Wednesday 11:49 PM | comments (0) | trackback (0)

『美味しく仕上げましょう』 (岸野竜也)

どうも。今回の稽古場日記を担当するのは岸野竜也です。宜しくお願いします。


プリン。
プリンがあの形になる過程でどれだけの試行錯誤があったのだろう?
今では当たり前のようにあの形で存在しているが、最初に思い付いた人はカラメルソースを大量にかけていたかもしれない。あるいはカラメルを固めて、プリンをソースにしていたかもしれない。
そんな試行錯誤があって(あったかわからないが)プリンはああなった。


今回の芝居。
何度か稽古場日記に書かれているが、二つのチームに分かれている。四人と四人の激しいぶつかり合い。その中で芽生える一体感や闘争心。
よりよい舞台になるように試行錯誤する僕らがそこにいる。二つの激しい渦がぶつかり合って一つの舞台を作り出す。

つまり僕らはカラメルソースとプリンなのだ。必死に一つになろうとしている。

あと二か月弱。僕らの舞台がどんなプリンになっているか。皆さんお楽しみに。



ところで!
こないだの稽古では衣装の神谷さや香が衣装合わせの為にやって来ましたよ。
今回持って来てくれたのは永田悠樹が着る衣装です。とっても素晴らしい衣装が出来上がっています。
衣装も見所の一つです。お楽しみに。



(c) 2007,10,03, Wednesday 08:04 PM | comments (0) | trackback (0)

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