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ダメ出しは愛のムチ(渡邉香里)

朝っぱらからイカの塩辛を食べるのはいかがなものか!?そんな22歳セイです。

さて、昨日の稽古のハナシ。
前回の稽古から、シーン1から順々に作っていっております。
作るというのは、主に立ち位置や移動、タイミングなどを
実際に動きながら決めていくこと。

BRIDGEの場合、指導者がいないので、そのシーンに出ていない役者とスタッフが
お客さんとして見て、気になるところがあれば、ダメ出しをします。
まあ今回は木下怜が台本をかいているので、演出家っぽいこともしてるんですが、
当然全部は見きれないんで、全員が演出助手ってカンジ。


前回はシーン1〜4までやったので、今回は5からのスタート。
特に問題もなく、順調に、役者達は苦悩しております。

経験的に言うと、役者は今一番苦しい時期ではなかろうか。
なんとなく掴めてきて、まだ明確に掴めてないっていう。
でも、徐々に掴めてるのがわかる人とか出現すると、焦る。
「わーコイツ上手くなってやがる!やっべ〜。」
みたいな。逆に、
「へっへーん。皆驚いただろ〜自主稽古したんだもんね。」
ていう日もある。


まあまあ、それはそれとして、気になるのが「ダメだし」
これに大きく振り回される人もいれば、あまり聞かない人もいる。
成長のカギになるのは確かなんだけど、苦悩の原因でもある。

言う方はあんまり意識しないんだけど、言われた方は何日も悩んだりする訳です。
私も高校生の時、2コ上の団長・ファイヤーに、練習の後
「セイは一番頑張らないとマズイよ」って言われて、
ああっ!私は一番ヘタクソなんだ!!って青ざめた覚えが。
てゆうかベットで泣いた。それからは、人の何倍も努力しようと決めた。

あの一言がきっかけで、私は今も芝居をやってるんじゃないかな、とまで思う。
じゃなきゃ、あそこまで頑張らなかったし、研究しなかったな〜。
もっと楽しくやって、ほとんどの人がそうだったように、
「演劇は高校時代のいい思い出」で終わってたかもしれない。
覚えてないんだろ〜な〜ファイヤーめ!!


あと、もう一つ、1コ上の恩地さんに言われた言葉で
「セリフだけ上手く言おうとするな。お客さんは思ってる以上に“見てる”んだ。」
ってヤツ。時折思い出しては、確認する。
私はちゃんと“見せる”演技が出来てるのだろうか?って。
恩地さんも「そんなこと言ったっけ?」とか言いそうだけどさ。



だから、私はダメだしする時は、責任を持つようにしてますねー。
特に年下の子は(多いですね。最年長だもん)気にするからね。
ひとつ誉めてから、ひとつ指摘するのがワタシ流。
ここがダメって言われると、悲観的になってる時は全部ダメだと思っちゃうから、
ちゃんと良い所も教えてあげる。それで、こうするともっと良くなるよ、って言うの。

あと、「変だよ」「面白くない」とか言いっぱなしにしないで、
こうしてみたら、って提案まで考えてから言う。
私もわからないなら、一緒に悩んであげるつもりで、無責任には言わない。


これが私の心がけてることなんですけど、
てゆうか私が気にするタチなんで、皆も私にこうして。あ、ワガママですか。

役者諸君、辛くても負けるな〜。愛のムチなのよ〜!!
(c) 2001,10,25, Thursday 10:21 PM | comments (0) | trackback (0)
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