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リボルバー14弾『「リボルバー」は難しい?』(根岸花奈子)

 みなさま、こんにちは。
 『リボルバー』稽古場日記、2回目の登場となります、キャストの根岸花奈子です。
 前回の日記(1弾)が9月14日ですから、あれからちょうど3ヶ月たちました。
 3ヶ月。1年の4分の1ですね。長かったとも思えるし、あっという間だったような気もします。

 この3ヶ月で『リボルバー』は、着実に進化してきました。
 9月の時点では気づきませんでしたが、本番までおよそ1ヶ月、この追い込みの時期になって、『リボルバー』はかなり難しいお芝居なんだという事実に直面しています。
 この「難しい」というのは、観劇していて「よく分からない」「理解できない」「難解だ」ということではないので、ご安心ください。むしろそういった意味では、今回は時代劇でもSFでもない、「普通の人」の「とある日常風景」を描いた作品なので、分かりやすい、受け入れやすいお芝居なのではないかと思います。
 ここでいう「難しい」とは、「いくらでも解釈をふくらませられる」という意味です。
 例えば、台本に書いてあるセリフは何気なく日常で使う、それこそ誰でも知っている普通の言葉です。それなのに、あるシーンにおいて吐かれたその言葉が、考えようによっては何重にも意味を持つ。その人物の真意をいくらでも深読みできる。「この人、どういうつもりでこの言葉を口にしたんだろう?」そう考え始めると延々止まりません。
 わたしにとって『リボルバー』は、そんな底なし沼のようなお芝居です。
 観に来てくださったみなさまが、どんな感想を持たれるのか、本当に楽しみです。

 ごめんなさい、なんだか固い内容になってしまいました…。
 まぁ考えすぎてもロクなことにはならないのは経験上明らかなので、最近のアプローチは単純に「相手に向かって言葉をかける」ことです。ほんとに基本的なことですね。自分の伝えたいことをまっすぐ相手に届ける。言葉の意味にたよらず、気持ちのベクトルをしっかり相手に向ける。
 誰かに謝るときに「ごめん」って3音を発しただけで謝罪したような気持ちになってしまいがちですけど、ちゃんと「申し訳ない」という気持ちを、照れないで相手に向けること。お芝居だけでなく、普段の生活でもこれをしっかりやると人間関係がうまくいくような気がします(たぶん)。
 手始めに身近な人(両親・兄弟・友達・恋人…?)に、ちゃんと目を見て「ありがとう」って言ってみようかと。
 なにか慌ただしい師走ですけど、今年1年の感謝を込めて。

 感謝と言えば、おかげさまで『リボルバー』、たくさんの予約を頂いております。本当にありがとうございます。ステージによってはかなり予約が集まってきている回もありますので、お早めにご予約頂けると幸いです
 BRIDGEのメンバーは、ハードルが高ければ高いほど燃える連中です。必ず、いい芝居を作ってみせます。
 お楽しみに!




(c) 2005,12,14, Wednesday 12:17 PM | comments (0) | trackback (1)
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