レビュー
【第二回】やさしい気持ちになりたいときに。
ハァイ!BRIDGEのチョコボールは絶対キャラメル派、根岸花奈子です!
(分かりにくいネタですみません。)
アートレビューの第二回を担当します。
ということで、
練馬区下石神井にある、「ちひろ美術館・東京」に行ってきました。
「あめのひのおるすばん」「戦火のなかの子どもたち」などを手掛けた
画家・絵本作家のいわさきちひろ(1918-74)。
水彩のにじみやぼかしを生かした、やわらかい雰囲気の子どもたちの絵を、
きっとみなさんも見たことがあると思います。
1977年、彼女の自宅兼アトリエ跡に、
世界最初の絵本美術館として開館したのが「ちひろ美術館・東京」です。
ちひろの作品だけでなく、世界の絵本画家の作品を所有・展示しています。
最寄駅は、西武新宿線の上井草です。
http://www.chihiro.jp/tokyo/
実はこの美術館に来るのは3回目。
今回のお目当ては、
企画展「−おめでとう30周年!−ちひろと黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』展 」
(2011年3月1日〜5月29日)です。
黒柳徹子が自分の子ども時代をつづった『窓ぎわのトットちゃん』。
日本国内で760万部を超える、戦後最大のベストセラーだそうです。
※ちなみに黒柳徹子はここの館長
茶色い帽子をかぶった女の子がちょこんと座っている表紙をはじめ、
ちひろの挿絵がとても印象的で、この企画展を見るまで、
てっきりこの作品のための描き下ろしなんだと思いこんでいました。
『トットちゃん』が出版されたのは81年。
ちひろが亡くなったのが74年。
…描き下ろせるわけないじゃん!
『トットちゃん』の雑誌連載中、黒柳さんが毎月この美術館に通って、
それぞれのエピソードにあう絵を自分で選んだんですって。
展示室にはちひろの絵とそのシーンの文章の抜粋が並べてあり、改めて、
黒柳さん、何万枚もある中から丹念に選びだしたんだなぁと感心しました。
そういう視点から、今度もう一度『窓ぎわのトットちゃん』を
読み返してみようかと思います。
この本をはじめて読んだのは、小学5年生の時でした。
正直、トットちゃんもトモエ学園も、好きではありませんでした。
自分が平凡な、至って平均的な日本人だということが
うすうす分かってきた時期で、
個性、個性と口うるさく押し付けてくる社会にも、
個性的だと思われたくてわざと飛びぬけた言動をしたりする自分にも、
うんざりして疲れていました。
だから自由奔放で個性の塊のようなトットちゃんが、ねたましかったんですね。
最近図書館で見つけて読み返し、
やっとあの時「嫌な本だな」と思った理由が、嫉妬だったんだと分かりました。
トットちゃんに対しても、「この子を育てるのは大変そう…」という
保護者の視線で見守る気持ちになっていて。
同じ本を同じ人間が読むのでも、
年齢や状況によって全く違う感想を持つんだから、面白いなぁ。
この企画展は残念ながら終了していますが、
ちひろの作品や世界の絵本作家の作品がたくさんありますので、
絵本が好きな人はこの美術館、きっと楽しめると思います。
またちょっとしたカフェテラスがあり、お庭を眺めて休憩するのも楽しいです。
写真は手前がレモンのシフォンケーキ、
奥が玉ねぎのシフォンケーキ(意外なことに、香ばしくておいしい)。
おやきやホットケーキもあります。
やさしい気持ちになりたいときに。
ちひろ美術館、おすすめです。
最後に、周辺情報をひとつ。
上井草駅からちひろ美術館に向かう途中に、
昔ながらの駄菓子屋さんがあります。
300円もあれば胸がいっぱいになるくらい買えます!
そして…
マルカワのガムを4つ買ったらそのうち2つが当たったのでした。
いいことあるかな。
(分かりにくいネタですみません。)
アートレビューの第二回を担当します。
ということで、
練馬区下石神井にある、「ちひろ美術館・東京」に行ってきました。
「あめのひのおるすばん」「戦火のなかの子どもたち」などを手掛けた
画家・絵本作家のいわさきちひろ(1918-74)。
水彩のにじみやぼかしを生かした、やわらかい雰囲気の子どもたちの絵を、
きっとみなさんも見たことがあると思います。
1977年、彼女の自宅兼アトリエ跡に、
世界最初の絵本美術館として開館したのが「ちひろ美術館・東京」です。
ちひろの作品だけでなく、世界の絵本画家の作品を所有・展示しています。
最寄駅は、西武新宿線の上井草です。
http://www.chihiro.jp/tokyo/
実はこの美術館に来るのは3回目。
今回のお目当ては、
企画展「−おめでとう30周年!−ちひろと黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』展 」
(2011年3月1日〜5月29日)です。
黒柳徹子が自分の子ども時代をつづった『窓ぎわのトットちゃん』。
日本国内で760万部を超える、戦後最大のベストセラーだそうです。
※ちなみに黒柳徹子はここの館長
茶色い帽子をかぶった女の子がちょこんと座っている表紙をはじめ、
ちひろの挿絵がとても印象的で、この企画展を見るまで、
てっきりこの作品のための描き下ろしなんだと思いこんでいました。
『トットちゃん』が出版されたのは81年。
ちひろが亡くなったのが74年。
…描き下ろせるわけないじゃん!
『トットちゃん』の雑誌連載中、黒柳さんが毎月この美術館に通って、
それぞれのエピソードにあう絵を自分で選んだんですって。
展示室にはちひろの絵とそのシーンの文章の抜粋が並べてあり、改めて、
黒柳さん、何万枚もある中から丹念に選びだしたんだなぁと感心しました。
そういう視点から、今度もう一度『窓ぎわのトットちゃん』を
読み返してみようかと思います。
この本をはじめて読んだのは、小学5年生の時でした。
正直、トットちゃんもトモエ学園も、好きではありませんでした。
自分が平凡な、至って平均的な日本人だということが
うすうす分かってきた時期で、
個性、個性と口うるさく押し付けてくる社会にも、
個性的だと思われたくてわざと飛びぬけた言動をしたりする自分にも、
うんざりして疲れていました。
だから自由奔放で個性の塊のようなトットちゃんが、ねたましかったんですね。
最近図書館で見つけて読み返し、
やっとあの時「嫌な本だな」と思った理由が、嫉妬だったんだと分かりました。
トットちゃんに対しても、「この子を育てるのは大変そう…」という
保護者の視線で見守る気持ちになっていて。
同じ本を同じ人間が読むのでも、
年齢や状況によって全く違う感想を持つんだから、面白いなぁ。
この企画展は残念ながら終了していますが、
ちひろの作品や世界の絵本作家の作品がたくさんありますので、
絵本が好きな人はこの美術館、きっと楽しめると思います。
またちょっとしたカフェテラスがあり、お庭を眺めて休憩するのも楽しいです。
写真は手前がレモンのシフォンケーキ、
奥が玉ねぎのシフォンケーキ(意外なことに、香ばしくておいしい)。
おやきやホットケーキもあります。
やさしい気持ちになりたいときに。
ちひろ美術館、おすすめです。
最後に、周辺情報をひとつ。
上井草駅からちひろ美術館に向かう途中に、
昔ながらの駄菓子屋さんがあります。
300円もあれば胸がいっぱいになるくらい買えます!
そして…
マルカワのガムを4つ買ったらそのうち2つが当たったのでした。
いいことあるかな。