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筧利夫にアドバイスを受ける!!(渡邉香里)

すごいでしょ!!いいでしょ、いいでしょ!?
筧さん大好き〜〜〜!!カッコイイ!!

え?「誰?」ですって!?アナタも知ってるよー絶対!!
ホラホラ、あの人よ!!最近、藤谷美和子とCD出した人!
「やまとなでしこ」にも出てた!今は「スタアの恋」に出てる!
「踊る大捜査線」で偉い、いやな人の役やってたあの人よ!!
「すっとしてハー」のCMで神田うのの口に鼻突っ込んでる人!!

皆さんもう分かりましたね?
彼はもともと舞台役者で、
私が最近の稽古場日記で騒いでいる「第三舞台」のメンバーです。


昨日、東京工芸大学の短大の学園祭に来るって情報を入手したので、行って来ました。
随分小さい所で、(うちの大学がマンモスすぎるから余計そう思った。)
湘南高校より小さかった。だから、学園祭の規模も高校以下。
ホントにくるのか〜??と思っていたが、やって来ました筧さん!!

2時間前に行ったので余裕で入れました。それどころか、前から5列目!!
そして始まるトークショー!!!

でもね、なんかね、規模が小さいんで、よそ者はほとんどいない状況。
大部分が、その短大と附属の4大の生徒、そして、あきらかに近所の主婦&小学生!
芸能人・筧利夫を見に来た群衆の中で、目を輝かせる私、みのり、ゆうこ。

筧さんはすごく好きだけど、
第三舞台の「朝日のような夕日をつれて」を見なかったら、
正直言って、わざわざあんなトコまで行かなかったと思う。
私は、役者・筧利夫の話を聞きたかった。
役者としての彼を、演技を通してではなく、直接言葉で知りたかった。
ああいう演技をする役者は、どんな人間なのか。


トークショー形式だったため、女性のインタビュアーが話を進めていくので、
私達の期待に反して、質問は一般大衆向け。
藤原紀香も松島菜々子も藤谷美和子もどうでもいいっつーの!!
大学時代なら少林寺拳法部の話より演劇のコトを聞けっつーの!!
そして、私の後ろの席の二人組みの女は私語をひかえろっつーの!うるさいわ!!


でも、「どんな役者をめざしてるんですか?」に対して、筧さんは
「頭のてっぺんからつまさきまで、“役者”っていう役者」と答えました。
「たとえば、この水を飲む動作をするだけで、隣の人がダ―って涙を流したり、
“はああぁぁ〜〜〜〜”(ため息)ってするだけで、病気のお婆さんを治したり…」
と言いました。極端な例えだけど、私達にはわかった。伝わった。
でも、会場は笑ってた。インタビュアーの人も「何ですかそれー(笑)」って。
「いやいや、冗談じゃなくてホントにホントに!」
筧さんはふざけてなかった。芝居をしてる人間なら直感でわかるのになあ。と残念に思った。


まあ、そんな雰囲気で、トークショーは進んでいき、質問コーナーに。
よっしゃーーー!待ってましたぁーーーー!!
絶対そういうのあると思って質問用意してたんだもんね!!
指されやすいように、目立つ格好していったんだもんね!!
そして、こういうのって、最初誰も手挙げないんだよね!!
真っ先に天高く挙手!!大きな声で「はーい!!」

指されましたよ!!!真っ先に!てゆうか、やはし手挙げたの一人。
「そこのピンクの…」と、私だけを見ている筧さん!!立ちあがる私!!
興奮しすぎて、頭がクラクラしてもう鼻血でそう!!!


「私は芝居をやってるんですけど…」と言った出だしに
「ほほう!」と一瞬表情が輝いた筧さん。
「筧さんが役者として、常に心がけている事があれば、教えて下さい。」
大きくうなずいて、他の人達に向かって、
「ちょっとマジメな話していいですか」と一言。
私には、筧さんの顔つきが変わったように見えた。
そして、私の目を見ながら力強く話してくれた。


俳優とはなんなのか、どうして俳優をやっているのか、
俳優の人生とは何か、毎日毎日考えるんです。
どういうふうにこの役をやろうとかではなく。

ありがとうございました!!という私に、
小さい変な声で「こんなんでいいでしょうか?」(中腰のポーズ)
と、会場の笑いをとることも忘れない筧さん。やはし役者だなあ。
私は、この事をたぶん一生忘れない。


その後、「好きな食べ物は?」「彼女いますか?」などの質問ばかりの中、
みのりさんをつっついて、もう一度、我々にもチャンスを!!
最後の方で、なんとか指されました。ふー危ない危ない。
(だってモジモジしてんだもん。舞台ではあんな度胸あるのに。)

「『朝日のような夕日をつれて』では、随分自由にやってるように見えましたが、
どこまでご自分で考えたのですか?」のような質問に、
筧さんは、あなたも芝居をやってるのかと、確認してから、


舞台の上は自由で何をやっても良いけど、やっちゃいけないことも沢山。
その項目がいっぱいある中で、法の目をくぐってくぐってくぐって…
できた舞台がいい舞台になるんだよ。
これから経験の中で、その項目をいっぱい増やしていって下さい。


と、言ってくれました。そして、また「こんなんでいいでしょうか?」とポーズ。
もう、私達は大感激でした。

筧さんに直接こんなことをいってもらえて、なんて幸せなんだろう。
やっぱり、行ってよかった。ほんとうに、よかった。
今日はもう胸がいっぱいで、面白い事言えません。
(c) 2001,10,30, Tuesday 11:26 PM | comments (0) | trackback (0)
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