森博嗣 S&Mシリーズ
2008-01-25 Fri
最近、読まず敬遠だった森博嗣にチャレンジしております。最初のシリーズ(10作品)は、犀川先生と萌絵ちゃんが
ホームズとワトソンだからS&Mシリーズらしい。
森博嗣は、タイトルをつけるのがすごくうまいな〜と思います。
題名だけじゃなく、章のタイトルもなかなか凝ってる。
いいなと思ったタイトルは、「夏のレプリカ」「封印再度」(英語タイトルが「WHO INSIDE」)です。両方まだよんでないけど。
ま、ミステリの読後に何か述べるのも野暮なので、1行(ほぼ)感想で。
「すべてがFになる」
たばことコーヒー。
「冷たい密室と博士たち」
喜多先生が好きだー!
(でも喜多助教授という字面を毎回「きたすけ教授」って認識してしまう)
「笑わない数学者」
で、結局、誰なのあの人は。
「詩的私的ジャック」
すべて、素敵なイーコールのために… ←イコールじゃないことばかり気になった。
いま「WHO INSIDE」を読んでます。
えぇ、カラ兄を机につみあげたままで。おぉ、必要のない罪悪感よ。
酒見賢一「後宮小説」
2007-11-28 Wed
ストーリーとしてはただのシンデレラで物足りない気もするけど、これだけしっかりした世界観を感じさせるのはすごいと思う。
釣りだと分かっていつつも、本当にそんな文献あるんじゃないの?って思うもんなぁ。
アニメになってるんですね。「雲のように風のように」だって。
セシャーミンが大変よいツンデレでした。
銀河にはちょっとイライラしました。ちょっとだけ。
実は「陋巷に在り」が読みたくて、でもあれすごく長いから、
酒見さんいけるかお試しで読んでみたのがこれだったのです。
というわけで「陋巷に在り」に取り付きます。
有栖川有栖「月光ゲーム」「孤島パズル」「双頭の悪魔」
2007-11-28 Wed
ここ数日、憑かれたように本を読みあさっています。まずはいわゆる「学生アリス」シリーズ3冊です。
さすがに本格ミステリだけあって、途中で「読者への挑戦」がはさまっているんですが、まぁ斜め読みのわたしに解くのは無理だわな、と軽くあきらめ、あっさり読み進めました。
それにしても途中でアリス君が「あなたは〜」って読者に語りかけてきたところはびっくりした。
推理小説としてよりも、青春の甘酸っぱさみたいなところで楽しませて頂きました。
いいなぁEMC。
こういう、構成人数の少ない、なおかつお互いに干渉しすぎない団体って憧れます。
大学時代に戻れたらこんなマイナーサークル探して入りたい!
そしてインテリ好きとしてはときめかずにはいられないのが江神さんです。
あんなカンペキ超人が先輩って、うらやましすぎる。
読んでるとどうしてもアリス視点(もしくはマリア視点)で見ちゃうから、
「江神さん=尊敬する、完璧な先輩」なんだけど、
よく考えたら江神さんは「双頭の悪魔」の段階で27歳だから、今のわたしと同い年ですよ。
あんな同年代、お目にかかったことない。どこかには、いるんだろうか…?
アリスとマリアのもどかしい関係も、今後進展があるのか楽しみです。
「孤島」のボート転覆のとことか、自転車に腰掛けて話してるとことか、
読んでるこっちが恥ずかしいよ!
それにしてもさらりと中也を暗唱しちゃうあたり、アリスも充分インテリ好きの血を騒がせてくれる男の子ですよ。
関西弁も軟らかくていいよねー。
とりあえず「女王国の城」も読まなくては。
今積んでる本を崩し終わったら、作家アリスも読んでみようっと。
カズオ・イシグロ「日の名残り」
2007-08-04 Sat
私どものような人間は、何か真に価値あるもののために微力を尽くそうと願い、
それを試みるだけで十分であるような気がいたします。
それを試みるだけで十分であるような気がいたします。
ついに読んだぜカズオ・イシグロ。
面白かった!
貴族政治ばんざい!
執事ばんさい!
執事喫茶〜とか言ってる場合じゃないよ!
今までに読んだことのないタイプの小説だったと――そうはいっても、わたしが今までに読んだことのある小説の数などたかが知れてはおりますが――断言することにいささかのためらいを感じずともよいのではないかと思われます。
↑
感動を翻訳調にするとこんな感じです。いや違う。
この本の言い回しは、まわりくどいけど全く嫌味じゃない。すごい。
原本読む勇気はないけど、これいい翻訳なんだろうな。
続き▽
古川日出男「gift」
2007-08-02 Thu
それは心身を衰弱させるに足る、あまりにも真っ直ぐな絶望だった。
どうも、改行から、カタカナの使い方から、倒置法から、
そこはかとなく春樹臭がすると思ったら、やっぱりそういう出なのか。
あまりにそれを感じたので、最後に筆者のプロフィール見て納得、かつ安心しました。
続き▽
TOP PAGE △